平水韻

『広韻』(『大宋重修広韻』)の206韻の分類は詳細すぎて作詩の実用に適さないと考えられ,通用する韻を同韻としてまとめて107韻とした韻書が南宋期に刊行された。この韻書の音韻体系を「平水韻」と呼ぶ(「平水」はこの韻書の刊行地)。
元になって,さらに2韻が合併されて106韻となって定着した(この音韻体系も「平水韻」と呼ばれる)。
「平水韻」は,現代まで作詩の基準となっている。

司馬光の文集

司馬光の詩文集には,大きく分けて「文集」と「伝家集」の二系統がある。

『莊子』のテキスト

『漢書』藝文志に「莊子五十二篇」とある。しかし現在の『莊子』はすべて33篇で,これは晉の郭象(252?-312)が注釈を作るにあたって確定したテキストである。
全体は三部に分けられ,「内篇」(7篇),「外篇」(15篇)「雜篇」(11篇)という名称が与えられている。
このうち「内篇」の「逍遥遊篇」と「齊物論篇」は,莊子自身の思想の核心を述べた最も重要な篇だと考えられている。

『韻鏡』の概略

中国語の音節の一覧表。
横軸に「声母」(子音)が,縦軸に韻母(母音)が並び,その交点で音節を示す。
(日本語の「五十音図」と同じ構造。)

声母は36種。「唇音」「喉音」など調音部位によって分類されている。
韻母は大きく四段に別けられ『廣韻』(206韻)の〈平声〉〈上声〉〈去声〉〈入声〉に対応する。
韻母は,たとえば,東(平)・董(上)・送(去)・屋(入)のように並ぶ。

『広韻』(『大宋重修広韻』)

『切韻』の体系にもとづく韻書で,現存する

『切韻』

詩の押韻の規範書。これを増補した『広韻』が作られたため,『切韻』は失われた。

『論語』の「君子」

「君子」の見える章の抜き書き

『爾雅』の概略

文字の古義を知る重要文献。

「五経正義」の編纂

唐代,「五経」の定本と詳細な注釈が完成した。

『論語』に見える「詩」

『論語』には「詩」に言及した章が多い。