セーゲルスタム指揮のシベリウス交響曲第3番
このCDの残念な点は⋯⋯
時に、楽譜を見ないと絶対に気づかないことがある。
交響曲第3番の第1楽章冒頭のメロディーは二分休符から始まる。一般的なテンポの演奏なら,休符は1秒ほどに相当する。
しかし、このCDには冒頭の休符が欠けている。再生機の「Play」をクリックすると、いきなり3拍目の十六分音符の低弦の旋律が始まる。妥協して計測しても、無音状態は四分休符ほどしかない。
演奏も録音も素晴らしいので、楽譜通りに仕上がっていないのがほんとうに残念である。
レイフ・セーゲルスタム指揮、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団(ONDINE, ODE 1035-2)2004年の録音。