2020年4月アーカイブ
交響曲第4番は,通常演奏されている稿のほかに「初稿」も目にすることができるが,第3楽章については初稿も最終稿も「同じ曲」と言ってよい。(→シベリウス交響曲第4番の初稿)
ただ一カ所,曲想が大きく変更された部分がある。82小節目から始まる感動的な基本主題の合奏の部分である。
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1911年に完成した交響曲第4番は初演後に手が加えられ,現在演奏される最終稿が定まった。
第2楽章は初稿と最終稿で大きく異なっている。特に後半部分は「前衛的」ともいえる展開に驚かされる。最終稿は初稿に比べるとかなり穏当である。初稿は BIS の「全集」(BIS-CD-1933/35)で聴くことができる。
いっぽう第3楽章の初稿と最終稿はおおまかに言えば「同じ曲」である。
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