平水韻

『広韻』(『大宋重修広韻』)の206韻の分類は詳細すぎて作詩の実用に適さないと考えられ,通用する韻を同韻としてまとめて107韻とした韻書が南宋期に刊行された。この韻書の音韻体系を「平水韻」と呼ぶ(「平水」はこの韻書の刊行地)。
元になって,さらに2韻が合併されて106韻となって定着した(この音韻体系も「平水韻」と呼ばれる)。
「平水韻」は,現代まで作詩の基準となっている。

「平水韻」(百六韻)一覧
上平声:東冬江支微魚虞齊佳灰眞文元寒刪(15)
下平声:先蕭肴豪歌麻陽庚青蒸尤侵覃鹽咸(15)
上声:董腫講紙尾語麌薺蟹賄軫吻阮旱潸銑篠巧晧哿馬養梗㢠有寢感琰豏(29)
去声:送宋絳寘未御遇霽泰卦隊震問願翰諫霰嘯效號箇禡漾敬徑宥沁勘豔陷(30)
入声:屋沃覺質物月曷黠屑藥陌錫職緝合葉洽(17)

この記事について

辛附善先生が2014年11月 7日 12:58に書きました。

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